晴れた2月のある日。
姫路城に思いたって行ってみました。
ガイド料金2000円。破格です。
1.5~2時間くらい回ってくれて2000円のガイドコースがありました。
60オーバーのナイスミドルがガイドしてくださいます。
しかし、ミドルに似つかわしくない健脚。
城のなかの急な階段を軽々と登って案内してくださいました。
妖怪なんじゃないかと思う(失礼)くらい、早い。
素敵なガイドさんでした。
以下に見所だなと思ったポイント4つまとめます。
注目ポイント1 東西の大柱
地上からなんと30メートル近くになる柱二本が姫路城を支えます。
どうやって運んだか気になりますし、
当時は1日あたり1万人が工事にあたっていたとか。
大変な公共工事です。かなり賑やかですよね。
また、それほどの大きな大木があった400年前の森の豊かさを
思うとなんだかワクワクしてしまいます。
直径は1メートルあります。
注目ポイント2大工さんの素朴なこだわり
お城の最上階では、大工さんのかわいらしい工夫がみられます。
木ノ節目が見えるとよくないと思ったのか、
わざわざその部分だけくりぬいて、
代わりにそこにキノコやなすび、みかんなどの食材が掘られていました。
隠れミッキーみたいで楽しめます。
さながら兵庫のシンデレラ城というところでしょうか。
注目ポイント3松竹がぶっ飛ばした石垣
ガイドさんに聞いて一番驚いたのがこのお話です。
戦前のことです。
松竹が映画を撮りに姫路城に来たようで、
ダイナマイトを使った際に石垣を爆破、破壊してしまったそうです。
しかもその一部は観光客に命中。その方は亡くなったそうです。
今ではあり得ない事故ですが、当時はゆるかったそうな。
くわばらくわばら。
その石垣は明らかに他の石垣よりもキレイで
黄土色になっています。
気になるかたはガイドさんにお願いして案内してもらうと
良いでしょう。
注目ポイント4姫路城の命の恩人、中村大佐
ガイドツアーの最後。
姫路城が廃城されかけた歴史をご存じでしょうか。
明治の頃、お城の維持にかかるお金を節約しようと、
全国のお城が壊されていく施策が持ち上がりました。
そのとき、首相である山県有朋に嘆願して姫路城の存続を守ったのが
中村大佐です。
彼の熱心な説得によって姫路城は今まで生きながらえ、
世界遺産に認定されるまでになりました。
中村さん、偉大です。
彼への感謝を込めた石碑が城にはいる前にご覧いただけます。
ありがたやー。
姫路城。駅からの道も楽しい。
JR姫路駅から歩いて10分なんですが、
駅をおりると直線道路がお城まで伸びており、
行くまでの道のりもお城を楽しめるようにできています。
サービス精神旺盛です。
また、商店街もお城まで延びていて美味しいおそばやさんや
クセの強い古本屋さん、手作りのパン屋さんなど
地元の良いお店が集まっています。
ぜひ、楽しみながら姫路城へ行ってみてください。
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