鬼滅の刃の炭次郎の心根が正しすぎて感情移入むずかしい話

鬼滅の刃がすごい勢いで人気になってますね。

でも、いろんな企業や有名人がのっかってるのが解せぬ。。。靴下もネックウォーマーも、食パンの袋まで鬼滅にしなくてもいいじゃありませんか。

みんながみんな「鬼滅!最高!!」「右向け、右!」みたいになってるのが私は好きになれない。

ひねくれてるんだよな。

私がなぜ、炭次郎に感情移入できないかっていうと家族への思いやりがありすぎるからもっと家族って遠い関係だと思っているんだけど、違うかなぁ?

兄と妹の関係ってあんなに強いものだろうか?まだ15.6才の男の子が妹のために人食い鬼に立ち向かうって過酷すぎる。

もっと切り捨てるんじゃないの?普通は。もっと残酷に自分の命を優先するんじゃないの?そして後悔するんじゃないの?

例えば、火垂るの墓のもとになった実話。戦争中、兄は妹をそれほど世話することなく、死んだ妹の身体を淡々と燃やしていたはず。サクマドロップスの缶に入ってしまう遺骨の少なさをただ、眺めていたはず。

ジブリの映画で、事実と異なる妹思いの兄として少年を描いたことに作者は激しく後悔したとされている。美化すべきではなかったと。

鬼滅の刃でも運命の過酷さはそれ以上。常に命がけで戦い、休むまもなく鍛練し続けて妹を守り続ける強い兄というのは

あまりに現実味がない。

一言でいえば、自分への絶望の記憶が無さすぎる。

なぜだろう。

どうして、そんなに強くなれるんだろう?自分だって家族失って辛いのに。いじけないの?逃げないの?ずるしないのかな?

悪いことして、逃げて、後悔して、取り戻せない犠牲を払って、それでも前を向いていく炭次郎にこそ共感できる。

設定を変えてくれたらなぁ。

たとえば、炭次郎の家は昔から仲が悪く、実は妹とも血がつながっていなくて、遊んだ記憶も無い。妹に対してはなんとも思っていなかった。でも鬼の襲来の時は成り行きで助けることになった。しばらく面倒を見ることになって、そこで初めて1人で生きていけないことを知り、妹のために鬼退治を志した。とかならまだわかるんだが。。

炭次郎がもっと孤独な過去を持っていれば家族への執着も納得できるのになぁ。

と、ケチつけてみました。

腑に落ちない感じがあってつい書いてしまいました。

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